これからの受付の仕事

自動受付機や自動支払機などITやAIの強みとは、「計算能力と繰り返し能力」であり、確かに業務効率化や待ち時間対策にはなるかもしれませんが、果たして、持続可能な(長続きする)差別化になるでしょうか?

受付の方に新たに挑戦していただきたいことがあります。

“名前を覚える”

それは一人でも多くの患者さんの顔とお名前を早く憶えていただくことです。
実際に受付の方が頭に記憶しておき、2回目以降に患者さんが来院した際に、名前を呼んでから挨拶できるようにしておくのです。

自分の名前を覚えていてくれる、それも2回目に行った時に早くも名前で迎えてくれるお店があったら嬉しいと思いませんか?

これが、私が提供するIT技術を超える差別化の一つです。
「面倒だし、即効性がない」とか、「個人情報保護の観点から名前で呼ばない方が良い」というような根拠により、現在これを実行しているところは皆無かと思いますが、でも、この努力はその大変さが、来院患者さんには自分を大切に扱ってくれることが伝わると考えています。


新型コロナの影響もあり、「寄り添い」「ふれあい」「人の温かさ」を感じてもらうことがより大切になっています。
お辞儀の角度や言葉使いと比べると即効性はないかもしれませんが、サステナブルな差別化戦略になると信じています。


 なお、名前を覚えてあげる対象はお客様である患者様だけではありません。
業者の人でも会社名で呼ばずに名前で。
どうしても名前だけでは難しい場合、例えば会社経営者の方へは、「社長!」ではなく、“社長の~さん”と名前の前に役職を
付けて、役職名だけで呼ばないように。他のクリニック院長であれば、院長の~さんと呼んであげてみてください。
きっと、悪い感じには聞こえないと思います。
役職名や職種だけではなく、名前を必ず付けて呼んであげることもホスピタリティと考えて、数年かけて創り上げていく努力をしていきませんか?

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